できれば避けて通りたいけど、もう他人事ではなくなってきています。要らないものを家の外に出したらそれで終わりではありません。ゴミを埋めてしまえばそれで終わりではありません。
知っているようで知らないゴミの現実を調べてみました。違っていたらご指摘ください。
ゴミは二種類
・一般廃棄物 産業廃棄物以外すべて 家庭から出る生ごみ・粗大ごみ・オフィスから出る紙屑
・産業廃棄物 製品の製造などの事業活動などに伴って工場から排出される廃棄物のうち大量に排出されたり質的に問題があるもので、その性状により燃えがら・汚泥・廃プラスチックなど19種類が定められている。
ゴミ問題の原因
ゴミ排出量の増加
生活水準の向上により、30年前には1人1日500g程度であった排出量が、現在では1100gまで増加しています。
高度経済成長に伴う大量生産・大量消費に踊らされ、持つことが豊かであると思わされるようになりました。
「地球家族 世界30か国の普通の暮らし」という写真集があります。一目で世界の中流家庭の家の中にあるものの量がわかります。
日本人がどれだけ多くのものに囲まれているか一目瞭然です。
昨今、ゆるりまいさんなど持たない暮らしが一部の人に支持されるようになり、消費者側ではちょっとずつ意識が変わっているのかな、と思われますが、生産者側ではあまり変わっていないようにも見えます。大量生産をし、売れなければセールで売る。売れなければ処分する。
最終埋立処分場の不足
現在の量のゴミを出し続けると、あと8年で埋立地はいっぱいになってしまいます。
自分たちのエゴで、子や孫の世代の環境がゴミの山になるのは嫌ですよね。
焼却処理による環境汚染
ゴミを焼却した際に排出されるダイオキシンが問題になっています。またCO2排出による温暖化も懸念されています。
埋立地の環境汚染も深刻です。
私たち個人で意識してできること 一人一人が意識することで、ゴミは減らすことができます。
Refuse(断る)・・欲しくもないおまけ、試供品など、ゴミになるので断る。使い捨てスプーンをもらわない。マイバッグを持ち、レジ袋をもらわない。過剰な包装を断る。など。 Reduce(減らす)・・安いから、はやっているから、2つ買うと割引になるからと要らないものを買わない。(人間は、『お得感』に弱いです。この2つで割引だから必要もないのに買うとか、安いから買いだめという行動は得をする気分を味わうためです。これらのものは買ったとしても本当に必要でないものですからぞんざいに扱ったり、消費期限切れを気にして焦って使い切ろうとしたり、消費期限切れになったりして結局は無駄になり、お得でもなんでもなくなります。) 詰め替えできるボトルにする。食品を作りすぎない、買いすぎない。 Reuse(繰り返し使う)・・そのままのかたちで使う。おさがり・瓶の再利用・フリマ・ネットオークション・リサイクルショップの利用 Recicle(資源として再利用する)・・ペットボトルから別のプラスチック製品ができる。古紙からグリーンマークのついたリサイクル製品ができる。買うときは積極的に再生品を選ぶ。資源を正しく分別して回収場所に出す。 Repair(修理して使う)・・壊れたものを補修して長く利用する。物を大切にする。
最近は、レンタルもいろいろな分野であるので、使用頻度の低いものは所有せずに借りるのもいいと思います。年に1回来るか来ないかのお客さんのために押入に来客用布団を収納するのはものもスペースも、とてももったいないと思います。数回しか使わないのに、ものはどんどん劣化していきます。短期間単身赴任になった時にも、家電や布団を買わずレンタルする。めったに行かない旅行の時にスーツケースをレンタルする。など、後々のことを考えたらレンタルしたほうがお得なものはたくさんあります。
自分で管理できないほどのものを手放して風通しのよい生活を通して、本当に必要なものを見分ける目を持ってもらい、できるだけゴミを出さないようにして行くのが私たち整理収納アドバイザーの役目の一つだと思っています。
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